はじめに 「もしビズ!」とは 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が大ヒットしました。岩崎夏海さんのこの著書は、本だけでなくNHKさんでアニメ化されたことで話題が話題を呼び、「もしドラ」と称され、多くの人たちの印象に残りました。 ストーリーを大きく括れば、野球部の女子マネージャー、主人公 川島みなみが、ドラッカーの「マネジメント」という経営、ビジネス向けの本を買い、影響され、そして野球部や学校という本の趣旨とは違う分野で更に影響して行くというもので(ドラッカーの「マネジメント」は経営、ビジネスだけでなく、社会、人生・生活などのあらゆることの原点との考え方があり、「本の趣旨とは違う分野」といったものは、そもそもないのかもしれませんが)、その発想の面白さ、展開の興味深さに併せて、自然とマネジメントの勉強になると注目が高まりました。 よくよく考えてみれば、もしドラに限らず、ある分野の概念や考え方が違う分野の考え方に通じ、ものごとの解決に役立つことはよくあることで、本に限らず、テレビや映画、舞台、芸術など(最近では企業研修でこの発想法を用いることもしばしば)から、何かのヒントに遭遇した経験を持つ方も少なくないことでしょう。 このサイトではじまる「~楽しく、こっそり自己啓発~ もし本屋の高校生アルバイトが、休憩時間に「ビジネス本」を立ち読みしまくったら」、略して「もしビズ!」は、本屋でアルバイトをする主人公の女子高校生 文野ともえ(フミノトモエ)がアルバイトの休憩時間にさまざまなビジネス書を立ち読みし、影響を受けるという物語(フィクション)です。立ち読みするビジネス本は、コトラー、ポーター、ドラッカーなどの経済、経営、マネジメント、マーケティングなどの学説、理論の大御所だけでなく、新鋭、ニッチも含めた多くを対象としています。 このサイトで、このような物語の形で本の紹介をする理由は、当社はコンサルティング会社、研修会社であり、やはりビジネスに関する用語、概念・考え方を楽しく、面白く理解していただきたいということ、そして、主人公 文野ともえの反応から人それぞれの解釈や応用のしかたの違いについて、気づきを得たいただきたいという思いがあります。 それでは、ここからはじまる「もしビズ!」をお楽しみください。 プロローグ 「ともえ、面接に向かう」>> ※ここに掲載される本の引用(注釈によって記載)を除く、ストーリーはフィクションです。       ヒューマンマネージコンサルティング株式会社 人材総合コンサルタント 研修トレーナー 眞下 仁(ましも ひとし)