「風土」のそもそもの意味は「地域ごとの特色」のことで、気候、地形、植生や、更には、その土地に共通する人柄・価値観のこと。この意味を基に「企業や組織ごとの特色」を示した用語が「企業風土」、「組織風土」である。企業風土や組織風土は、同じ職場環境で生活をすることにより、社員の行動や価値観、考え方などが似たり、周囲に準じざるを得なかったりして、平均化されることで創り出され、それが表面化、日常化して固有の風土になる。会社・組織によって風土の特徴や強さは異なり、良い意味でも悪い意味でも使うことがある。また、自然に発生する風土もあれば、意図して創り出す風土もある。何れにしても大切なことは、会社の発展につながるか、他社と比較してどうかといった点で見つめ直し「悪しき風土」であれば変えることである。「風土改革」というプロジェクトで大きな変化に臨む企業も少なくない。会社・組織で仕事をする中で気づいた「悪しき風土」については、社員全てが一体となって早々に変化を図ることが肝心と言える。
ヒューマンマネージコンサルティング株式会社 代表取締役 眞下 仁(ましも ひとし)