私たち、ヒューマンマネージコンサルティング株式会社では、社外(市場・顧客へのマーケティングやパートナー・関連企業、他、ステークホルダーのマネジメント)と社内(組織活性化、組織マネジメント、ビジョン浸透)への『情報提供のしかた』についてのコンサルティングに取り組んでいます。 この『情報提供のしかた』における重要な対応のポイントは、「認知的不協和」解消のための情報提供のしかたにあります。今日のラーニング&コラムでは、この『「認知的不協和」とは』について触れ、社外(市場・顧客へのマーケティングやパートナー・関連企業、他、ステークホルダーのマネジメント)と社内(組織活性化、組織マネジメント、ビジョン浸透)などに向け、どのような情報を提供することが相応しいかについて考える、先ずその基盤となる概念について理解を進めたいと思います。 認知的不協和とは・・・ 出典:『フリー百科事典 ウィキペディア 日本語版』「認知的不協和」 2015.05.29.14:00(日本時間) 現在の最新版より。以降の変更、及びこれまでの履歴については、「認知的不協和」を参照ください。この記事は、ウィキペディアによる記事から引用・加筆しており、コピーレフトにより公開されています。 認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。有名な例として、イソップ物語のキツネとすっぱい葡萄の逸話が知られる。 (ウィキペディア引用、以上) ウィキペディアのこの解説に続く『概要』に記載されるよう、人は自分の認知の矛盾に対して、認知や行動の修正や正当化のための情報収集にあたるのですが、周囲がどのような情報を提供するかによって、その人の認知(意識)や行動は正反対に変わることになります。 ビジネスでは、社外(市場・顧客へのマーケティングやパートナー・関連企業、他、ステークホルダーのマネジメント)と社内(組織活性化、組織マネジメント、ビジョン浸透)の「認知的不協和」を解消し、適切な意識、行動を促すために、どのような情報を提供すべきか、その適切な選択が必要になります。 煙草を吸う人に、“煙草を吸う人が肺ガンになりやすいのは、煙草が肺ガンを誘引するのではない。ストレスを抱えている人がストレスを和らげるために煙草を吸うだけであり、ストレスが要因となって肺ガンを引き起こすだけで、煙草と肺ガンの間に因果関係はない”(ウィキペディア引用)という情報を提供すれば(根拠も明確な上での話になりますが)、たばこ会社のマーケティングには有効でしょうし、逆に、禁煙を推進するある会社に、その情報が広がれば、禁煙推進とは逆行することになります。 煙草に限らず、このことは、「ある商品を買って本当に良かったか」という消費者の不安=「認知的不協和」を的確に解決するために、企業側がどのような情報を、どのタイミングで提供すべきかといった、マーケティング活動では必ず留意、取り組まなくてはならない取り組みになります。 『認知的不協和』・・・この意味の再度の理解をきっかけに、皆様の会社の情報提供のありかた(質・内容、量、頻度)を再考してみては、いかがでしょうか。 ヒューマンマネージコンサルティング株式会社 眞下(ましも) www.hm-consul.co.jp