「三現」とは、「現場」、「現物」、「現実」の「三つの現」のことで、「三現主義」とは、「現場に出向いて」、「現物に直接触れ」、「現実をとらえる」ことを重視することを意味する。もともとは、製造業の生産分野で使われ始め、日本の高度経済成長期の代表的な精神・姿勢とされてきた。現在では、業界・分野を問わず、問題解決の取り組み方の一つとされることが多い。自分の目で確かめる、対話して感じ取る、空理空論を排除するために「三つの現」にアプローチすることは重要で、お客様における「三現」、社内における「三現」を感受、把握することは、あらゆる領域の問題解決においても共通して大切である。インターネットの普及とともに、「三現」を減らしても効率的に仕事ができるようにはなったが、お客様や社内の本来の問題解決を図るためには、随時、適宜に「三現主義」で取り組むことも必要と言える。